【事業承継】寺江牛乳店 渡邉 仁さん

代表者名
寺江牛乳店 渡邉 仁 さん
住所
北海道浦河郡浦河町大通5丁目65−3
寺江牛乳店で従業員として20年以上勤務。 浦河町に牛乳配達店を存続させたいという思いから承継を決意し2019年承継。
承継当時の事を教えて下さい。

私は従業員として20 年くらい寺江牛乳で働いていました。前社長の寺江さんがご病気をされて、2018 年くらいから「お店を継いでくれないだろうか」と声をかけて貰っていたのですが、なかなか決断ができずに悩みました。自分が本当にやっていけるのかという不安がありましたし、相当迷いました。

どなたかにご相談されましたか?

妻や妻の両親にも相談しましたし、浦河商工会議所にも相談に行きました。妻の実家もお店を経営しているので、大変な面も分かっていました。でも、20 年も務めさせて頂いた恩があると感じていました。寺江牛乳店は私が子供の頃からあって、
長い間、浦河町民に牛乳を届けてきたお店です。少し前までは町内でも牛乳を配達しているお店が数店ありましたが、今では少なくなってしまい、牛乳配達をするお店が無くなってしまうのは寂しいという思いもありました。最後に決断したのは自分でした。

浦河商工会議所にはどのような事を相談されましたか?

初めて浦河商工会議所に来たのは、2019年の初めくらいだったと思います。金銭的な部分や専門的な部分を教えて貰いました。相談に来た時はうらかわ創業支援補助金のことは知りませんでした。相談に来て良かったです。

うらかわ創業支援補助金の申請は難しかったですか?

申請に係る書類は浦河商工会議所の職員さんに教えて頂きながら書いたので問題ありませんでした。ただ、面談・プレゼンは10人以上の方が聞いている場で行うので緊張しました。資料に基づいた事業計画の説明や想いを話して、質問を受けてという流れでした。

従業員の時と比べてみていかがでしょうか?

まず、今までは2人で行っていた業務を私1人で行うことにしました。牛乳の配達業務は朝5時半くらいから始めますが午前中である程度終えることができるので、私も元気なうちに頑張ってみようと思って1人で行っています。配達するのは個人宅や学校、お店がメインですね。学校は町内と三石にも配達しています。昔は瓶だったので、夕方回収業務もあったのですが紙パックになり回収する必要がなくなりました。午後からはサントリー自動販売機の補充業務を行っています。子供が多かった頃は給食の牛乳配達だけで経営していけてたようですが、今はそれだけでは難しいですね。あと、牛乳アレルギーの子への対応としてお茶など牛乳以外の物を学校に配達することもあります。

今後承継を考えている方へアドバイスを頂けますか?

私は、元気なうちにチャレンジしてみようと思って承継を決断しました。だから、もし何か行動するのを悩んでいる方がいれば、元気なうちに動ける時にチャレンジしてみるのが良いと思います。あとは、承継の場合は自分1人で創業するのとは違うのでより責任感を持ってやらなければいけないと思います。

今までのお客様からの信頼を損なうような事が無いように、丁寧に仕事をしていく覚悟が大切ではないでしょうか。

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